革の種類【エキゾチックレザー編】

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牛革を初めとして、ほとんどのレザーは

肉用や乳用などの家畜の副産物です。

 

しかし一部ではありますが、食肉加工の副産物ではなく、

飼育により供給されるレザーもあります。

それは、爬虫類(ワニ・ヘビ・トカゲ)や鳥類(ダチョウ)などの場合です。

それぞれ、独特の模様が好まれ、ファッション性の高い皮革となります。

 

エキゾチックレザーと呼ばれるこれらのレザーは、その殆どに利用制限があり、

牛、豚など脊椎動物などの一般的な皮革に比べ、大変希少な素材です。

それは、これらの皮革が大変高価に取引されることからも分かると思います。

 

エキゾチックレザーは、乱獲を防ぐため、

「絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」

通称、ワシントン条約(CITES)によって、厳しく利用が制限されています。

 

日本では、全日本爬虫類皮革産業協同組合が

同条約に基づき正しく輸入された皮革であることを証明する

製品表示(JRAタッグ)を推奨しています。


ワニ革

爬虫類皮革の代表と言ってもよい、ワニ革。

腹部の四角模様、横腹の細かい丸模様。

その独特の美しい鱗が特徴のエキゾチックレザーです。

クロコダイル・アリゲーター・カイマン と3つに分類され、

それぞれ少しづつ部位により形状や性質が異なります。


オーストリッチ

ダチョウの革の事です。

鳥類のため、体が羽毛に覆われており、

羽毛の名残である丸みのある突起した痕、

通称”クイルマーク”が最大の特徴です。

しかし実はこのクイルマーク、全体の40%ほどにしかありません。

クイルマークの有無で大きく値段が異なりますが、

全体の特徴として、柔軟性もあり、強くて丈夫です。

余談ですが、弊社のラオス工場の近くにあるレストランで、

ダチョウ料理が食べられるのですが、

ダチョウのお肉って、柔らかくて美味しいのです。

さすが鳥類ですね。


トカゲ

背中にある丸い粒状の鱗が特徴です。

リングマークトカゲと呼ばれる革が代表格で、

背中に輪・点状の斑紋が整列しています。

リザードと呼ばれるトカゲの革は、

爬虫類の中では手に入りやすく、

ポピュラーな素材として人気があります。


ヘビ

個性的な斑紋や鱗模様があるヘビ革。

ダイヤ形の鱗を持つダイヤモンドパイソン、

不規則な鱗を持つモラレスパイソンなど、

ヘビ革は大変多岐に渡った種類があります。


サメ

シャークスキンと呼ばれる鮫革。

一般的に鮫肌と言われるように、

楯鱗(じゅんりん)と呼ばれる、硬い表皮が特徴です。

強酸を使って鱗を取り、柔らかく鞣します。

表情としては、頭から尻尾側に向かって、

細かい連続した網目状の凹凸があります。


アザラシ・オットセイ

シールスキンと呼ばれるエキゾチックレザーです。

海獣(かいじゅう)と呼ばれるこれらの皮革は、

一般的に厚みがあり、丈夫なレザーとなります。

独特の波状の畝模様があることも大きな特徴です。


エイ

スティングレーと呼ばれるレザーです。

粒状の鱗に覆われており、この鱗が宝石のように輝き、

美しい表情を見せる珍しいレザーです。

 

 

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