革の作り方

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皮が革になるまでの工程は実に多く、

薬品・染料・時間など、各タンナー(革を作るところ)により異なる。

各タンナーがその土地の温度や湿度、水の性質や季節により、

より良い革を作るために様々な手法で製革します。

 

ここでは、その一連の工程をご紹介します。


0.【原皮】

牛・馬・羊などなど、革の元になります。

海外から輸入する場合は、腐敗を防ぐために、

塩漬けや乾燥、半鞣しの処理をして輸入します。

 

豚革だけは100%国内で生産されています。

その他は北米を中心に半分程度が輸入となります。


1.【水漬け】

薬品処理をする前工程として、

汚れの除去や、水分の補給をし、

綺麗な生皮の状態にします。


2.【裏打ち】

裏打機(フレッシングマシン)を用いて、

皮の裏面に付いている脂肪分を除去します。


3.【脱毛】

石灰乳に漬け、皮のコラーゲン繊維をほぐします。

毛・表面の脂肪などを除去します。


4.【分割】

表側(銀面・吟面と呼ばれる)と裏側(床面)に分割します。

革製品には特に表面がよく使用されます。

床面に関しては床革になる他、食用、医療用など、

様々な方面で利用されます。

最近は安価な床面の皮革も多くなっていますが、

ここでは銀面の処理を以降に記載します。


5.【垢出し】

3で除去できなかった毛根などを除去し、

銀面をさらにキレイにします。


6.【再石灰漬け】

再度石灰乳に漬け、皮をほぐします。

この工程により、よりソフトな革ができます。


7.【脱灰】

石灰乳による皮の中の石灰成分を除去します。

石灰のアルカリを中和することで、

鞣し剤(酸性)の作業が容易になります。


8.【浸酸】

鞣し剤に浸ける前段階として、

革を酸性にすることで、

鞣し剤を吸収しやすくします。


9.【鞣し】

三価クロムを用いたクロム鞣し(主流)

植物タンニンを用いたタンニン鞣し

などにより、革に耐久性を与えます。


10.【水絞り】

革の水分を絞ります。


11.【シェービング】

革の厚さを一定に削ります。


12.【再鞣し】

靴用、衣料用など、用途により求められる

革の性質が異なるため、

さらにクロムやタンニンを使い、

作りたい革の性質に調整します。


13.【中和】

鞣し剤の酸を中和することで、

染色や加脂をしやすくします。


14.【染色・加脂】

所望の色になるように、染料で色染めします。

また、生油や合成油脂により加脂することで、

革に柔軟性や風合いを加えることができます。


15.【水絞り(2回目)・乾燥】

革中の水分を除去し、乾燥させます。

これにより仕上げ工程をしやすくします。


16.【味付け】

革に適度に水分を与えることで、

揉みやすくします。


17.【ステーキング】

機械で革をもみほぐします。

柔軟性や弾力性を革に与えることが出来ます。


18.【張り乾燥】

板に釘張りか網に張り、

平らな状態で乾燥させます。


19.【縁断ち】

製品に使えない不要な縁周りを取り除きます。


20.【銀むき】

ヌバック調など起毛させる場合は、

銀面にバフがけします。


21.【塗装】

革に耐久性をもたせる場合は、

銀面に色ツヤを与える塗装をすることで、

外観の美しさと耐久性をもたせます。


22.【表情加工】

アイロンをかけることによる艶出しや、

型押し機による型押し、

また、揉み作業によりシワ感を出す場合もあります。

用途により様々な表情をもたせます。


23.【計量-坪入れ-】

計量器で革の表面積を測ります。

革は厚みや重さではなく、表面積で売買されます。

日本では、1DS(デシ)(10cm×10cm)で

取引されることが一般的です。

海外では1SF(スクエアフィート)(1ft×1ft)で

取引される場合が多いです。

1SF=約9.3DSとなります。


これらたくさんの工程を経て、

革は作られています。

 

工程内の配合や時間を変化させることで、

より製品に適した革をタンナーが作り上げていきます。

本記事に関する内容はもちろん、

その他革製品に関するご質問・ご要望がございましたら、

お気軽に弊社までご連絡くださいませ。

 

Tel:06-6720-1522

E-mail:info@nadaya.co.jp

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