革製品で最もよく使われている革はやはり牛革。
レザーといえば牛といっても過言ではない程使われています。
ただもちろん、肉用、乳用などの副産物である革は
主に脊椎動物であれば、様々な種類があります。
今日は、牛革以外のレザーについて説明します。
牛革の種類はコチラの記事から。
豚革 -ピッグスキンー
豚革最大の特徴は、毛が3本ずつまとまって
皮を貫通していることです。表面をよく見ると、
豚革には毛穴があることが良く分かります。
その毛穴により通気性に優れた性質を持ち、
また薄くて軽く、比較的安価なために、
製品の裏革に利用される事が多い素材です。

馬革 -ホースー
繊維は荒いが、毛穴数が少なく、
滑らかな銀面(表面)が特徴です。
馬革と言えば、臀部(お尻の部分)の革を
特に『コードバン』と呼び、
高級レザーとしても有名です。
馬を想像するとわかるように、
馬の臀部は大変活発に動いており、
非常に緻密で細かい繊維組織です。
細かすぎるその繊維構造から、
革のダイヤモンドとまで呼ばれる
大変滑らかな銀面が特徴のレザーです。

羊革 -シープー
羊は品種が多く、それぞれ革の性質も異なります。
一般的には繊維が細かく、牛革に比べて
なめらかで柔軟な革になる特徴があります。
仔羊の場合はラムと呼ばれ、
牛のカーフ等と同様に柔らかく、
羊革の中でも高級素材として扱われています。
山羊 -ゴートー
ヤギ革は比較的薄いですが、
繊維の密度は高く、摩擦に強いのが特徴です。
子ヤギの革はキッドと言われます。
鹿革 -ディアー
牛や羊等に比べて比較的動きの多い動物のため、
キズが多く、また、表面も硬い皮のため、
銀面(表面)を除いて使われることが多い。
銀面を落とした革はセーム革と呼ばれ、
大変柔軟で、肌触りも良い革になります。
手袋や衣料など、直接肌に触れる製品に、
良く使用される傾向があります。
牛・豚・馬・羊・山羊・鹿
この辺りが革としてはよく使われています。
その他、エキゾチックレザーと呼ばれる、
ワニやダチョウ、トカゲなどの希少レザーがあります。
こちらはまた別の機会にご紹介できればと思います。
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