革製品の端処理(コバ処理)の種類と特徴

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財布やバッグなどの革製品の端部分、

革の切り口部分をコバ、またはヘリと呼びます。

 

この縁部分の処理の事をコバ処理と呼び、

コバ処理にはいくつかの種類があります。

処理によってそれぞれ特徴が異なり、

メンズやレディース、コストや厚みなど、

用途に合わせて適したコバ処理を行います。

 

今日は、コバ処理の種類と特徴をご説明します。


 

【へり返し】

1つ目に紹介するのは【へり返し】

と呼ばれるコバ処理方法です。

 

上の写真のように、材料の裏同士を合わせ、

一方の端を、平均した幅で他方へ折り被せ、

接合する手法です。

 

写真だと分かりにくいと思いますので、

下の断面図も合わせてご紹介します。

青と赤が材料(革や綿など)、黒が縫い糸です。

 

へり返しの特徴としては、

比較的製品の厚みが薄く仕上げる事ができることです。

また、端部分も革が見えるため、高級感があります。

 

代わりに、一方の革の切り口が見えるため、

裁断、折り返しをしっかりと高い技術で行わないと、

線が揃わず不格好になってしまいます。

 

写真や図では縫っていますが、

返し部分を接着剤で付けたものも

同じくへり返しと呼びます。

縫わないヘリ返しは、

財布やバッグの裏部分など、

見えにくい部分でよく使われるコバ処理です。


 

【へり返し合わせ】

次にご紹介するのはへり返し合わせ

と呼ばれるコバ処理方法です。

 

へり返し合わせは読んで字のごとく、

両面のへり部分を返し、

縫い合わせる接合方法です。

 

断面図で表すと下のようになります。

へり返し合わせはへり返しと同様に、

フチ部分が革に覆われているため、

高級感のある仕上がりが維持できます。

 

また、裁断部分が表に出ることがないため、

最も均一な仕上がりになります。

 

デメリットとしては、フチ部分に、

合計4枚の革があるため他のコバ処理に比べて、

比較的製品に厚みが出てしまう点です。

 

厚みがある分、丈夫な作りになるので、

特にレディースの多収納な財布、バッグなどに

よく使われる技法となります。


 

【切り目】

最後は切り目と呼ばれるコバ処理です。

材料(主にタンニン鞣し革)を裁断し、

そのままの状態で縫い合わせたコバ処理です。

 

切断面をそのままの状態にする

切りっぱなしのコバ処理もありますが、

多くは、切断面に塗料を塗ったり、

ワックス・ニスを使い磨き上げるなど、

切断面に見栄え良く処理を行います。

画像も磨き上げの処理を行っています。

 

断面図は下の通りです。

 

特にヨーロッパで発展した手法で、

切断面が見えるため、ややラフな印象になります。

なので、メンズの革製品によく用いられるコバ処理です。

 

へり部分に革2枚しか用いないため、

薄い商品になる場合もありますが、

タンニン鞣しの厚い革で用いられる事の多い技法のため、

製品としてはそれほど薄くない場合が多いです。

 

これは、薄すぎると塗料塗りや磨き上げなど、

コバ処理時の難度が高いことにも起因しています。

 

切り目の革製品はコバ処理の良し悪しが

製品の見栄えに大きく影響するため、

職人や技術者の技量が求められる手法でもあります。


 

このように、革製品の端処理一つをとっても、

いくつも種類があり、見た目が変わってきます。

 

次に革製品をお選びになる際には、

是非、革のコバ処理にも注目してみて下さい。

本記事に関する内容はもちろん、

その他革製品に関するご質問・ご要望がございましたら、

お気軽に弊社までご連絡くださいませ。

 

Tel:06-6720-1522

E-mail:info@nadaya.co.jp

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