家庭用のミシンとは違い、
革製品など、厚手の素材を縫う場合や、
バッグ、靴などの立体的な製品を作る場合、
ジャノメミシン等に代表される一般的なミシンとは違う、
工業用のミシンを使って製造します。
本格的なレザークラフトで利用される事はもちろん、
特に工場などの製造現場でよく使われる、
3つの工業用ミシンをご紹介します。
【平ミシン】
平ミシンは縫う作業スペース(ワークスペース)が
平らになっているミシンです。
画像のように、平面的な素材を縫う際によく使われ、
家庭用のミシンと同様の用途で使われます。
(工業用は足踏みで速度調整を行う点は異なります)
直線を縫う早さが速く、
また、工業用の中でも扱いやすいミシンです。
【腕ミシン】
腕ミシンは画像のように、ワーク部分が
腕のように筒状になっているミシンです。
一番上のトップの画像も腕ミシンとなります。
主に、立体的な製品の縫製に使われます。
画像のように、高さがある製品を縫う場合、
平ミシンだと引っかかってしまい縫えないので、
手前、奥、左側にスペースが空いた腕ミシンを使います。
【ポストミシン】
ポストミシンは、画像のように、
下から筒状に土台が出ているミシンです。
靴底やカバンの底のように、
上下左右が囲まれた製品を縫う場合に利用されます。
これらのように、工業用のミシンにも
用途によっていくつか種類があります。
また、縫う箇所だけでなく、
縫える糸の太さや強さによって、
それぞれミシンの大きさも異なります。
さらに、アタッチメントを付ける事で、
縫い方を調整したりと、
職人はたくさんの種類のミシンから、
その製品、工程に最適な機械を選び、
それぞれ違う性質のミシンを巧みに扱っていきます。
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